以下の内容は、『早稲田大学学術研究史』(早稲田大学史資料センター、2004年)に基づく。
書きかけ。
黎明期†
- 早稲田大学文学部哲学科の東洋哲学専攻は、遠藤隆吉(1874–1946)と武田豊四郎(1882–1957)が初期の研究者。
- 遠藤は社会学の黎明期の一人であり、中国思想史に新しい視点をもたらした。在職期間(1907–1938)。
- 武田はインド哲学を担当し、古代インドの文化に関する著作を残した。在職期間(1907–1938)
- 漢学の伝統が高等師範部に存在し、江戸時代の学者による『漢籍国字解全書』が刊行された。
津田左右吉†
- 津田左右吉(1873-1961)は早稲田大学の前身である東京専門学校を卒業し、後に哲学科に移籍。
- 東洋思想研究会を組織し、機関誌『東洋思想研究』を刊行した。
- 津田は中国には厳密な意味での哲学がないと考え、専攻名を変更した。
- 津田の研究は文献研究を超え、文明論や思想観の裏付けを持つ。
津田の門下生とその業績†
- 津田の門下からは多くの研究者が輩出され、福井康順(1898–1991)や栗田直躬(1903–1998)が著名。
福井康順†
- 福井は道教研究の泰斗であり、天台宗の高僧としても知られる。
- 福井は道教と仏教を中心に研究し、著作『道教の基礎的研究』を発表。
- 福井の著作には『道教の基礎的研究』があり、道教の歴史的展開を考察。
- 福井は道教の成立過程における「葛氏道」の重要性を強調した。
栗田直躬†
- 栗田は中国古代思想の研究を行い、特に用語の意義を緻密に分析した。
- 栗田の著作『中国上代思想の研究』と『中国思想における自然と人間』が重要。
- 津田の学問を継承し、津田の著作の索引を作成するなど支援を行った。